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NPO法人福祉住環境ネットワークこうち(愛称:ふくねこ)の日々の活動をお伝えしていきます。皆さん、応援してね!(^^)
タウンモビリティって?
2011年10月16日 (日) | 編集 |
皆さんこんにちは。すっかり秋ですね。気がつけば今年もあと2ヶ月半です!

今日は11月13日に開催する講演会
「誰もがでかけられるまちへ ~高知のまちにタウンモビリティを!~」
に先駆けて、「タウンモビリティ」について少しご紹介します。

まず、ご存じの方もいらっしゃると思いますが…
◆タウンモビリティとは?
障害を持っていても高齢になっても
妊婦さんや小さな子供さん連れの方でも
誰もが当たり前にまちで買い物ができたり、美味しいものを食べたり、オシャレをしたり…
安心して利用できるために、まちの中にステーションを設置。
そこで車椅子やシルバーカー、ベビーカーの貸し出しを行なったり、まちの中を円滑に移動できるようにボランティアが付き添うなどのサポートを行なう取組みです。
誰もが利用しやすいまちになれば、まちに人が賑わう。そうすれば中心商店街の売上もあがる!誰もが喜ぶシステムがタウンモビリティなのです(^^)

昨年の12月、障害者週間の集いイベントとして県社協主催で開催した「ひとまちふれあいフェスタin高知」に、ふくねこ理事長である笹岡が実行委員として参加しました。

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初回としては収穫もあり、実際に会場を訪れた障害者、高齢者の方はとても喜んでくださいました。
しかし、終ってみればいつも街に出て来慣れている障害者は参加していたけど、結局、移動手段がない、家に引きこもっている、出掛けられない方に参加してもらうところまで実現できませんでした。
 
次回の開催ではなんとかそこを改善したい!と考えている時に、福祉住環境ネットワーク会議の全国大会で、九州の高齢者快適生活つくり研究会(愛称:こうれい研)の代表理事である吉永美佐子さんから、久留米市でのタウンモビリティの取組みについて伺い、さっそく翌1月に久留米市の六つ門商店街に見学に伺いました。
 
 ★久留米市の六つ門商店街
一角にタウンモビリティステーションが設置されており、入口には貸し出し用の車椅子やシルバーカー、ベビーカーが並べてあります。建物は市が建設し、久留米市から運営委託を受けて、商店街会長が理事長となり運営のためのNPO法人を立ち上げて行なっているそうです。
 
 ステーションの建物内はバリアフリーになっており、点字ブロックも設置されています。福祉系の学生ボランティアが交代制で常駐しています。

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 壁に貼られていた、久留米でのタウンモビリティの取り組みを取り上げた新聞記事。障害者、高齢者の外出支援が定着し、表彰されたのが2006年とのこと。現在活動をはじめて7年目とのことなので時間がかかるとは思いますが、高知も目指したいところです。

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 最初に利用の登録手続きを行い、事前に予約すれば自宅まで送迎に来てくれます。車は社協のものを曜日限定して利用していました。疾患について、排泄についてなど詳しく聞き取り、安全に介助をするために必要な情報を得た上で取り組まれていました。

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 また、久留米の素晴らしい点は、タウンモビリティの実現の先の実現まで出来ていること。ステーションの裏側には、広場がありそこでもイベントなどが開催され、人が集える場が隣接してあります。


 ★高知での動き

中心商店街を誰もが当たり前に安心して利用できるまちにしたい!
 
◆目標の共有
 
 ひとまちふれあいフェスタ自体は年に1度のイベントですが、意識を高めていくためには年に何度かの開催を続けていくことが大切です。そしてゆくゆくはまちの中に「タウンモビリティステーション」の場所が常にあることを目指していこうという思いを実行委員で共有し、秋頃にプレイベントを開催することにしました。
 
◆プレイベント、開催!!
 
先月9月18日に開催された「ラララ音楽祭」がタウンモビリティのプレイベントの場となりました。 

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 第1号の利用者は、新聞記事を見て「飛び上がるほど嬉しかったです!この機会にまちへ出てみようと思った!」と嬉しそうに話して、ずいぶん前から予約をしてくださっていた脳梗塞で車椅子生活15年の女性。なんと、11時の開始から終了の17時までずっと、まちを満喫していました。終始笑顔でした。たくさん人がいて、話し相手がいることも嬉しかったようで、ずっとおしゃべりしていました。
 
 日頃は2本杖を使用している女性も、「音楽祭をすべての会場、楽しみたい!」という希望。中心商店街の長い会場を、車椅子の貸し出しとボランティア2名が付き添うことで11時から17時まで終日、すべての会場で音楽祭を楽しんでいました(^^)
 
タウンモビリティステーションがずっとまちの中にあれば安心してまちに来れる!
 普段、車椅子を自走で移動できる方も、まちの中の段差や傾斜を長距離移動するのは大変で、ボランティアがいてくれて楽に移動出来た、という声をたくさん聞くことが出来ました。
 
 そんな中にも、
・人見知りが激しいので、知らないボランティアが付き添うのは緊張する
・馴染みの人ならいいけど、毎回人が入れ替わるのは・・・
という意見もありました。
まちの中にこうした場所がそれも当たり前にあって、利用し慣れることで解消出来るのかもしれません。
 
 また、参加はしなくても関心を持ってくださって、日頃からの知人、友人、商店街の方など、立ち寄って声をかけてくださいました。商店主のお一人は「商店街にとってもいいことだから、頑張ってほしい。出来ることがあればお手伝いするから。『タウンモビリティ』と言われても一般には分かりづらいから、もっと分かりやすいような表示をしたり、場所をアーケードの通り沿いに置いたら?許可をもらうにはこういう手続きをすればいいよ。」など、いろいろとアドバイスをしてくださいました。

 こうしてスタート地点に立った高知のタウンモビリティ、今後が気になりませんか?
 11月13日の講演会、そして12月4日「ひとまちふれあいフェスタinこうち」
にぜひ足を運んで見てください!ご来場お待ちしております(^^)


※タウンモビリティやプレイベントの詳細はこちらからご覧ください。
 ☆「向日葵のように、まっすぐに」 :笹岡理事長ブログ
 ☆高齢者快適生活つくり研究会(愛称:こうれい研
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