2010年09月27日 (月) | 編集 |
9月26日(日)、ふくねこメンバー4名が福祉住環境コーディネーター・徳島タウンミーティングに参加してきました。
第1部は「インテリア・リハビリテーション」
~リハビリ効果のインテリア まずは整理収納で安全・安心~
講演:池田由里子氏((株)リハブインテリアズ 代表取締役)

講演は以下のような内容でした。
A インテリア・リハビリテーションとは?
○インテリアをリハビリする(インテリアの本来の力を再び適切にする)
○インテリアでリハビリする(心を癒す、認識しやすくする)
・場所としてのインテリアのリハビリテーション
・インテリアを通じた人々の心のリハビリテーション
・機能性だけでなく、遊び心を取り入れ、わくわくする、その空間に行きたくなるインテリア
をアドバイスする。
・床や壁の材料だけでなく、飾り付けやドアの色を変える等、方位や出入口からの遠近だけで
なく利用者が選ぶことのできる施設、部屋を提案する。
○椅子とテーブル
・椅子は離床促進効果がある。椅子の良し悪しがADLを左右し、それに伴い自立度・介護度
にも大きな影響を与える。機能性のある椅子だけでなく、椅子を「福祉用具」としてとらえる
ことが必要。
・座位の姿勢が悪いと、目が合いにくくなる、コミュニケーションが取りにくくなる。体圧分
散や座面高さに配慮する。
・テーブルの高さ・・・高すぎる食卓は奥のおかずが見えず、何を食べているのかわからない。
利用者に合った椅子やテーブルを。最近は調整機能付きも多い。
B リハビリ効果のインテリア
○「看護婦は自分の担当は病室でなく、病人だけだと考えることが多い」(「看護覚え書き」より)
施設のスタッフは建物に興味の無い(口を出せない)ことが多い。
○施設建築に関わる場合、使い方の指導にも入らせてもらう。(「環境セミナー」を開催する)
使い方のアドバイスを受けることで、スタッフもこの空間を維持して行こうと努力するようになる。
○整理収納(整理・収納・片付け・整頓の違い)
家の中には、本人と家族と「モノ」がある。
テキストの住環境整備には、リハビリ(本人)、バリアフリー(家)。。。「モノ」が出てこない。
「モノ」はそのままでいい?(通路圧迫、動線が悪い、棚の上の荷物は転落の危険もある)
生前整理(老前整理)とは・・・元気なうちにもう一度暮らしを見つめなおし、身軽にする。
・整理の手順・・・基準は、今使っているかどうか。
・収納のコツ・・・使う場所、頻度、グルーピング
・少ないもので豊かに暮らす
50歳代~定年前後 全ての持ち物の棚卸しを。
リフォームよりも持ち物の整理の方で、気持ちの整理がつきその後の生活が豊かになる場合も。
第2部は、座談会

左から、プロダクトデザイナー・倉橋雄二氏、池田氏、一級建築士・杉本真理子氏、AGN代表理事・本田氏(進行役)

キーワードは「クロスオーバー」(ジャンルを超えて融合すること)
お互いの立場から、講演についての感想、池田氏に聞いてみたいこと等を話されました。
最後は池田氏より、
高齢者のモノの持ち方の背景には、もったいない。ものが多い=豊かさの象徴等、戦前戦後の貧困環境が影響している。それを踏まえた上で、ケアの仕方を変えて行く。
インテリアはあくまでもコミュニケーションの背景であり、人生の舞台である。あくまでも主役はそこに住まう人々である。」という言葉で座談会終了。
そして今回共催である福祉住環境コーディネーター協会から来られた川瀬氏よりご挨拶。

今回の講演で出てきた、「わくわくするような住環境整備」「『モノ』が残ったままのバリアフリーでは危険なまま」ということを今後配慮していきたい。」とおっしゃっていました。
講演を聴いて。。。
大変興味のある講演でした。北欧の事例も見せていただきましたが、習慣の違いもあり、部屋はとても片付いていて写真など素敵に飾られていました。これを日本の施設・住宅にも!とはなかなかいきませんが・・・。
老いを迎えるにあたり、全ての持ち物のたな卸しを。。。まずは机の引出しから。一度にじゃなくてもいい。。。豊かなシニア人生の為に気持ちの整理もしておきたいですね。
池田由里子さん、ぜひ高知でもご講演いただきたいです。
阿波グローカルネットの皆様、お疲れ様でした(^^)
以上、TMの報告でした。
第1部は「インテリア・リハビリテーション」
~リハビリ効果のインテリア まずは整理収納で安全・安心~
講演:池田由里子氏((株)リハブインテリアズ 代表取締役)

講演は以下のような内容でした。
A インテリア・リハビリテーションとは?
○インテリアをリハビリする(インテリアの本来の力を再び適切にする)
○インテリアでリハビリする(心を癒す、認識しやすくする)
・場所としてのインテリアのリハビリテーション
・インテリアを通じた人々の心のリハビリテーション
・機能性だけでなく、遊び心を取り入れ、わくわくする、その空間に行きたくなるインテリア
をアドバイスする。
・床や壁の材料だけでなく、飾り付けやドアの色を変える等、方位や出入口からの遠近だけで
なく利用者が選ぶことのできる施設、部屋を提案する。
○椅子とテーブル
・椅子は離床促進効果がある。椅子の良し悪しがADLを左右し、それに伴い自立度・介護度
にも大きな影響を与える。機能性のある椅子だけでなく、椅子を「福祉用具」としてとらえる
ことが必要。
・座位の姿勢が悪いと、目が合いにくくなる、コミュニケーションが取りにくくなる。体圧分
散や座面高さに配慮する。
・テーブルの高さ・・・高すぎる食卓は奥のおかずが見えず、何を食べているのかわからない。
利用者に合った椅子やテーブルを。最近は調整機能付きも多い。
B リハビリ効果のインテリア
○「看護婦は自分の担当は病室でなく、病人だけだと考えることが多い」(「看護覚え書き」より)
施設のスタッフは建物に興味の無い(口を出せない)ことが多い。
○施設建築に関わる場合、使い方の指導にも入らせてもらう。(「環境セミナー」を開催する)
使い方のアドバイスを受けることで、スタッフもこの空間を維持して行こうと努力するようになる。
○整理収納(整理・収納・片付け・整頓の違い)
家の中には、本人と家族と「モノ」がある。
テキストの住環境整備には、リハビリ(本人)、バリアフリー(家)。。。「モノ」が出てこない。
「モノ」はそのままでいい?(通路圧迫、動線が悪い、棚の上の荷物は転落の危険もある)
生前整理(老前整理)とは・・・元気なうちにもう一度暮らしを見つめなおし、身軽にする。
・整理の手順・・・基準は、今使っているかどうか。
・収納のコツ・・・使う場所、頻度、グルーピング
・少ないもので豊かに暮らす
50歳代~定年前後 全ての持ち物の棚卸しを。
リフォームよりも持ち物の整理の方で、気持ちの整理がつきその後の生活が豊かになる場合も。
第2部は、座談会

左から、プロダクトデザイナー・倉橋雄二氏、池田氏、一級建築士・杉本真理子氏、AGN代表理事・本田氏(進行役)

キーワードは「クロスオーバー」(ジャンルを超えて融合すること)
お互いの立場から、講演についての感想、池田氏に聞いてみたいこと等を話されました。
最後は池田氏より、
高齢者のモノの持ち方の背景には、もったいない。ものが多い=豊かさの象徴等、戦前戦後の貧困環境が影響している。それを踏まえた上で、ケアの仕方を変えて行く。
インテリアはあくまでもコミュニケーションの背景であり、人生の舞台である。あくまでも主役はそこに住まう人々である。」という言葉で座談会終了。
そして今回共催である福祉住環境コーディネーター協会から来られた川瀬氏よりご挨拶。

今回の講演で出てきた、「わくわくするような住環境整備」「『モノ』が残ったままのバリアフリーでは危険なまま」ということを今後配慮していきたい。」とおっしゃっていました。
講演を聴いて。。。
大変興味のある講演でした。北欧の事例も見せていただきましたが、習慣の違いもあり、部屋はとても片付いていて写真など素敵に飾られていました。これを日本の施設・住宅にも!とはなかなかいきませんが・・・。
老いを迎えるにあたり、全ての持ち物のたな卸しを。。。まずは机の引出しから。一度にじゃなくてもいい。。。豊かなシニア人生の為に気持ちの整理もしておきたいですね。
池田由里子さん、ぜひ高知でもご講演いただきたいです。
阿波グローカルネットの皆様、お疲れ様でした(^^)
以上、TMの報告でした。
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