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NPO法人福祉住環境ネットワークこうち(愛称:ふくねこ)の日々の活動をお伝えしていきます。皆さん、応援してね!(^^)
2011年 1月研修会のお知らせ
2010年12月16日 (木) | 編集 |
☆2011年 ふくねこ1月研修会のお知らせ

今年もあとわずかとなりました。今年は特に寒暖の差も大きいですが、
みなさん体調はいかがでしょうか?
さて、2011年最初の研修会のお知らせです。 

テーマ: 『 聞こえの障害について 』  
             ふくねこ研修会案内H2301

 日時:1月11日(火) 19時~21時
 場所:高知市役所たかじょう庁舎2階 市民活動サポートセンター 小会議室

             (高知市鷹匠町2丁目1番43号)
             お車の方はお近くの有料駐車場をご利用ください。

 講師:徳島県 NPO法人阿波グローカルネット 倉橋雄二氏・細束真由美氏        
       聞こえの障害について、そして携帯筆談器COBO(コボ)の商品化に至った経緯など
      お話を伺います。

     ★NPO法人阿波グローカルネットのHPはこちら  
     ★携帯筆談器COBO(コボ)の紹介HPはこちら
   
              ※会員・非会員とも無料です。

当日はもちろん、事前に疑問、質問なども受け付けています。
前日までにお送り下さる方は下記お問合せFAX又はE-mailにてお送りください。

◆勉強会へのお問合せ・お申込み先は NPO法人福祉住環境ネットワークこうち まで。
             TEL:088-855-4620 FAX:088-843-7582
             メールフォームはこちらをご利用下さい。


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ふくねこ12月研修会 ご報告
2010年12月16日 (木) | 編集 |
日 時:12月7日(火) 19時~
場 所:高知市役所たかじょう庁舎2階 市民活動サポートセンター小会議室

テーマ:『 末期がん患者の住環境整備について 』
講 師:訪問看護ステーション/ケアマネジャーステーション/ホームヘルパーステーションあたご
      所長 安岡しずか氏
参加者:6名

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 「末期がん」は高知市の介護保険の対象になっています。
その定義は「医師が余命6ヶ月以内と診断した方」となっています。
がんは日本人の死因で最も多い病気と言われます。
 
 今回は
  ・「末期がん」の方の心身的な状況、薬の種類(医療用麻薬など)
  ・ご家族の心境(生前、死後)
  ・病院から在宅に移る際の連携・時期
  ・緩和ケアとは               
    など住環境整備の前段階としてお話いただきました。

 安岡さんの勤務されている訪問看護ステーションでは多種多様な患者さんの在宅支援に
関わられており、中でも、末期がんの患者さんの看取りを含めたケアはとてもデリケートで、
関わられている在宅支援の中でも特に慎重に、そして急を要するそうです。
 その理由には、「ご本人に余命が告知されているかどうか」、「告知後ご本人が病気を受入
れているか」「病院がいつの段階で在宅に移行を判断するか」は大きく影響するそうです。


 みなさんは「緩和ケア」と聞いて、どういったケアが頭に浮かびますか?
以下はあるサイトの引用ですが、「緩和ケア」は「治療(特に患者の病態を改善し、健康にする
ため施す医療行為)」とは異なります。

 『緩和ケア』とは

 ● 痛みや、そのほかの苦痛となる症状を緩和する。
 ● 生命を重んじ、自然な流れの中での死を尊重する。
 ● 死を早めることも、いたずらに遅らせることもしない。
 ● 死が訪れるまで、患者さんが自分らしく生きていけるように支える。
 ● 患者さんの治療時から、患者さんと死別した後も、ご家族を支える。
 ● 患者さんやご家族に、心のカウンセリングを含めた様々なケアをチームで行う。
 ● 生活の質(クオリティ オブ ライフ:QOL)を向上させ、前向きに生きる
 ちからを支える。
 ● がん治療の初期段階から、外科手術、化学療法、放射線療法などと
 連携しながら、緩和ケアを行う。


世界保健機関編、武田文和訳、1993. がんの痛みからの解放とパリアティブ・ケア、がん患者の生命へのよき支援のために、金原出版、p5-6.の訳を参考に、WHOホームページ:http://www.who.int/en/をわかりやすく意訳した。


 お話の後半には関わられた事例をいくつかご紹介いただきました。

・若い方で、体調が悪く病院にかかったら、余命3ヶ月のがん告知をされ、告知されない
まま亡くなられた例
・病院から在宅への移送中に亡くなられた例
・高齢の方で、余命わずかだったがご家族の見守りで余命が伸びた例・・・など

 ご家族の中でも親、配偶者、子供の立場で心境は様々だそうです。
・かわいそうなので告知はしてほしくない
・余命を告知し、最期まで精一杯生きて欲しい・・・など

 ご本人へのケアはもちろんですが、ご本人の死後ご家族の告知の有無への後悔、喪失感の中
にあるご家族を支援されているそうです。その中で、ご本人の為に改修した手摺など、見ると
思い出してしまい悲しくなるから外してほしいという方もいらっしゃったとか。こういう方の
場合は、福祉用具で対応するなど配慮が必要だと教えていただきました。

 今回のお話を踏まえて、さらに住環境整備のお話をまたの機会にお話いただきたいと思います。



<投稿:岡本>