2018年02月05日 (月) | 編集 |
理事長の笹岡です。
2/4(日)に第50回高知県リハビリテーション研究大会「高知県の未来をみんなで語ろう!リハ研に全員集合」が無事に終了しました。

宮本寛会長の開会挨拶の様子
50回目の節目にリハ研の今までの活動報告、そしてこれからの未来を参加者と一緒に語ろう!という趣旨での開催でした。この機会にぜひ、リハ研創設者の中心人物であり医療法人社団輝生会理事長の石川誠氏をお招きしたい!ということで「リハビリテーション医療の本質」についてご講演頂き、日本の現状を踏まえてこれからの高知県の向かうべき姿、リハ研の在り方についてもご助言を頂きました。
◆石川誠氏 参考サイト◆
メスを置き、リハ医として生きる(前編)
あの大物も再起をかけた日本一のリハビリテーション病院――進化するリハビリテーション医療1
また、委員会活動報告では昨年7月第49回大会の開催をきっかけに生まれた「インフォーマルな社会資源を届ける委員会」について委員の皆さんを代表して私も発表をさせて頂きました。

「インフォーマルな社会資源を届ける委員会」の発表資料
気が付けばリハ研理事のお仲間に入れて頂いてから約10年。
最初は各分野でご活躍の先輩理事の皆さんの中に恐縮しつつ参加したのですが、当初から皆さんが年も若く医療介護の専門職ではない異端児的な私をフラットに受け入れてくださり意見も公平に聞き入れてくださったことは驚きでした。
今回、リハ研創設者でもある石川さんにお会いすることが出来てその理由が分かりました。前日の歓迎会でお会いすると石川さんの方から初対面の者にも名前や活動内容など質問してくださり、本当に飾らず自然体で接して頂けて思わず熱く語っていました。
あぁ、そうか!現会長の宮本寛さんそして理事の皆さんにも、石川さんのこの想いが受け継がれているんだなぁと納得できました。そんなリハ研だから私も居続けられる。この会からたくさんの先輩方とのご縁や学びを頂けたことは財産となっていて感謝ばかりです。
(ご両人から「先生」はやめてください、というお言葉がありましたので「さん」付けで失礼します)
ご講演では医療・福祉の原点、歴史から、世界のそして日本の医療・福祉の考え方がどういう経緯を辿ってきたのか、リハビリテーションの捉え方から今後社会から期待されるリハ医療について、1つ1つが腑に落ちるような分かりやすいお話をして頂きました。現在のリハ研の中にもご講演で語られていた「リハビリテーション・マインド」が受け継がれているのだなぁと納得できました。


石川誠氏の講演の様子
また各委員会の活動報告それぞれにも貴重なアドバイスも頂き、その中でも当事者の視点からの取組み「ピアサポートを考える委員会」「インフォーマルな社会資源を届ける委員会」については共感しその必要性を理解してくださったことにも感激しました。
「全国のリハ研を見ても当事者が理事として参加して意見を言い合えるのは高知にしかない。他にはない活動でいい刺激を頂いた。持ち帰って地元にも伝えたい、福島さんと笹岡さんには東京に来て話をしてもらう機会を作ろうかな。」とも言ってくださり、大変有難かったです。


オープンミーティング「未来を語ろう!」の様子
石川さんの人を愛し、いつでも真剣に向き合い、最期までその人らしく生きられるために全力を尽くされている生き方、お人柄にすっかり魅了されました。心から尊敬します。
そして、今日からまだまだ私も頑張って道を切り拓いていくぞ!とパワーを頂きました!!
ご多忙な中お越し頂いた石川さん、そしてリハ研理事の皆さん、お疲れ様でした。そして有意義な時間をありがとうございました!

前日の歓迎会にて。気さくに記念撮影にも対応してくださった石川さん。皆さんの笑顔が高知のリハの明るい未来を予言しています(^^)
2/4(日)に第50回高知県リハビリテーション研究大会「高知県の未来をみんなで語ろう!リハ研に全員集合」が無事に終了しました。

宮本寛会長の開会挨拶の様子
50回目の節目にリハ研の今までの活動報告、そしてこれからの未来を参加者と一緒に語ろう!という趣旨での開催でした。この機会にぜひ、リハ研創設者の中心人物であり医療法人社団輝生会理事長の石川誠氏をお招きしたい!ということで「リハビリテーション医療の本質」についてご講演頂き、日本の現状を踏まえてこれからの高知県の向かうべき姿、リハ研の在り方についてもご助言を頂きました。
◆石川誠氏 参考サイト◆
メスを置き、リハ医として生きる(前編)
あの大物も再起をかけた日本一のリハビリテーション病院――進化するリハビリテーション医療1
また、委員会活動報告では昨年7月第49回大会の開催をきっかけに生まれた「インフォーマルな社会資源を届ける委員会」について委員の皆さんを代表して私も発表をさせて頂きました。

「インフォーマルな社会資源を届ける委員会」の発表資料
気が付けばリハ研理事のお仲間に入れて頂いてから約10年。
最初は各分野でご活躍の先輩理事の皆さんの中に恐縮しつつ参加したのですが、当初から皆さんが年も若く医療介護の専門職ではない異端児的な私をフラットに受け入れてくださり意見も公平に聞き入れてくださったことは驚きでした。
今回、リハ研創設者でもある石川さんにお会いすることが出来てその理由が分かりました。前日の歓迎会でお会いすると石川さんの方から初対面の者にも名前や活動内容など質問してくださり、本当に飾らず自然体で接して頂けて思わず熱く語っていました。
あぁ、そうか!現会長の宮本寛さんそして理事の皆さんにも、石川さんのこの想いが受け継がれているんだなぁと納得できました。そんなリハ研だから私も居続けられる。この会からたくさんの先輩方とのご縁や学びを頂けたことは財産となっていて感謝ばかりです。
(ご両人から「先生」はやめてください、というお言葉がありましたので「さん」付けで失礼します)
ご講演では医療・福祉の原点、歴史から、世界のそして日本の医療・福祉の考え方がどういう経緯を辿ってきたのか、リハビリテーションの捉え方から今後社会から期待されるリハ医療について、1つ1つが腑に落ちるような分かりやすいお話をして頂きました。現在のリハ研の中にもご講演で語られていた「リハビリテーション・マインド」が受け継がれているのだなぁと納得できました。


石川誠氏の講演の様子
また各委員会の活動報告それぞれにも貴重なアドバイスも頂き、その中でも当事者の視点からの取組み「ピアサポートを考える委員会」「インフォーマルな社会資源を届ける委員会」については共感しその必要性を理解してくださったことにも感激しました。
「全国のリハ研を見ても当事者が理事として参加して意見を言い合えるのは高知にしかない。他にはない活動でいい刺激を頂いた。持ち帰って地元にも伝えたい、福島さんと笹岡さんには東京に来て話をしてもらう機会を作ろうかな。」とも言ってくださり、大変有難かったです。


オープンミーティング「未来を語ろう!」の様子
石川さんの人を愛し、いつでも真剣に向き合い、最期までその人らしく生きられるために全力を尽くされている生き方、お人柄にすっかり魅了されました。心から尊敬します。
そして、今日からまだまだ私も頑張って道を切り拓いていくぞ!とパワーを頂きました!!
ご多忙な中お越し頂いた石川さん、そしてリハ研理事の皆さん、お疲れ様でした。そして有意義な時間をありがとうございました!

前日の歓迎会にて。気さくに記念撮影にも対応してくださった石川さん。皆さんの笑顔が高知のリハの明るい未来を予言しています(^^)
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2018年02月03日 (土) | 編集 |
理事長の笹岡です。
2/2は高知県おもてなし県民会議の国際観光受入部会の会議でした。NPOふくねこの理事長として私は「観光基盤の整備」の分野の一員として参加させて頂きました。

全国的な動きや、タウンモビリティの取組みから提案させて頂いてきたことが多くの賛同者や協力者、また県議会で2度に渡り議題にして頂いたお陰で「バリアフリー観光の推進」も方針の1つとして具体的な事業内容を計画に盛り込んでくださいました。
まだ検討の段階ですので内容が確定しましたら、県のホームページにも掲載されますのでここでは詳細は控えます。
今日も様々な分野の観光に関する専門性や実績をお持ちの委員の皆さんが参加されていましたが、今までの会議で最もバリアフリー観光、ユニバーサルツーリズムに関して議論して頂けて様々なご意見を伺えた会議となり大変参考になりました。
日頃からニーズを理解されている方からは情報提供や理解ある発言がありましたが、情報もなく対応に困っている方からは対応出来ないことは無理、安全が保障出来ないなら断っても仕方ない、というご意見もありました。
私自身、他の観光分野に関わる方々の情報も困難さも把握しきれていないのでご意見も当然だと感じました。また、タウンモビリティでは対応出来ていること、解決出来る持っている情報もあるのに十分発信しきれていないことも今日の会議でお伝えしましたが、広く知って頂けるように改善が必要な点だと改めて感じました。
ユニバーサルツーリズムの取組みは、すでにNPOふくねこでも実績のある活動がいくつかありますので、今後も県と連携していきながら高知にもバリアフリーツアーセンターの設立を目指して!県外の先進事例の先輩方に学びながら地道に取り組んでいきたいと考えています。関心のある皆さん、困りごとや便利な情報やご提案も大歓迎です。ぜひタウンモビリティステーションふくねこ(担当笹岡)までご意見をお寄せください(^^)
みんなで一緒に考えて作っていくことが大切だと思っています。
画像は「高知市中心街便利ガイドマップ」の日本語と英語バージョンです。「このマップはひとにやさしいメディアユニバーサルデザインの考え方で制作しています。」

2/2は高知県おもてなし県民会議の国際観光受入部会の会議でした。NPOふくねこの理事長として私は「観光基盤の整備」の分野の一員として参加させて頂きました。

全国的な動きや、タウンモビリティの取組みから提案させて頂いてきたことが多くの賛同者や協力者、また県議会で2度に渡り議題にして頂いたお陰で「バリアフリー観光の推進」も方針の1つとして具体的な事業内容を計画に盛り込んでくださいました。
まだ検討の段階ですので内容が確定しましたら、県のホームページにも掲載されますのでここでは詳細は控えます。
今日も様々な分野の観光に関する専門性や実績をお持ちの委員の皆さんが参加されていましたが、今までの会議で最もバリアフリー観光、ユニバーサルツーリズムに関して議論して頂けて様々なご意見を伺えた会議となり大変参考になりました。
日頃からニーズを理解されている方からは情報提供や理解ある発言がありましたが、情報もなく対応に困っている方からは対応出来ないことは無理、安全が保障出来ないなら断っても仕方ない、というご意見もありました。
私自身、他の観光分野に関わる方々の情報も困難さも把握しきれていないのでご意見も当然だと感じました。また、タウンモビリティでは対応出来ていること、解決出来る持っている情報もあるのに十分発信しきれていないことも今日の会議でお伝えしましたが、広く知って頂けるように改善が必要な点だと改めて感じました。
ユニバーサルツーリズムの取組みは、すでにNPOふくねこでも実績のある活動がいくつかありますので、今後も県と連携していきながら高知にもバリアフリーツアーセンターの設立を目指して!県外の先進事例の先輩方に学びながら地道に取り組んでいきたいと考えています。関心のある皆さん、困りごとや便利な情報やご提案も大歓迎です。ぜひタウンモビリティステーションふくねこ(担当笹岡)までご意見をお寄せください(^^)
みんなで一緒に考えて作っていくことが大切だと思っています。
画像は「高知市中心街便利ガイドマップ」の日本語と英語バージョンです。「このマップはひとにやさしいメディアユニバーサルデザインの考え方で制作しています。」


2018年02月03日 (土) | 編集 |
理事長の笹岡です。
2/1は高知県立大の田中きよむ教授の授業「福祉NPO論」にて、NPOふくねこの活動内容や目標、活動の2本柱である「福祉住環境整備」「タウンモビリティ」事業について講義をさせて頂きました。NPOふくねこの理事も務めてくださっている田中教授には、こうした機会を頂いて本当に感謝です(^_^)

受講生には、日頃からタウンモビリティのボランティア、時には街のバリアフリー調査への協力や土日の常駐者として協力してくれている学生もおり心強かったです。頑張って質問もしてくれてありがとうね!(^o^)
90分の講義を終えて、田中教授から
「自分も理事として関わっていながら、感心して涙ぐんでしまいました。まさに2017年の社会福祉法の改正で謳われている地域共生社会の実現、「我が事・丸ごと」の地域づくりを国が言う前から実践されている素晴らしい取組みですね!」
と、有難いお言葉を頂きました。
最後に若い世代に期待することは?と学生さんから質問されて、「とにかくまずは知ってほしい。ボランティア参加からでなくてもいいから興味のあるイベントに参加してみようとか、ちょっと前を通りかかったから覗いてみようとか、気軽に立ち寄ってその場所やそこに集う人たちと知り合ってほしい。そこからで全然オッケー!嬉しいです(^_^)」とお伝えしました。
また来週には、今回の講義を踏まえてワークショップも行われます。学生の皆さんとざっくばらんに意見交換できる時間も今から楽しみにしています(^o^)
2/1は高知県立大の田中きよむ教授の授業「福祉NPO論」にて、NPOふくねこの活動内容や目標、活動の2本柱である「福祉住環境整備」「タウンモビリティ」事業について講義をさせて頂きました。NPOふくねこの理事も務めてくださっている田中教授には、こうした機会を頂いて本当に感謝です(^_^)

受講生には、日頃からタウンモビリティのボランティア、時には街のバリアフリー調査への協力や土日の常駐者として協力してくれている学生もおり心強かったです。頑張って質問もしてくれてありがとうね!(^o^)
90分の講義を終えて、田中教授から
「自分も理事として関わっていながら、感心して涙ぐんでしまいました。まさに2017年の社会福祉法の改正で謳われている地域共生社会の実現、「我が事・丸ごと」の地域づくりを国が言う前から実践されている素晴らしい取組みですね!」
と、有難いお言葉を頂きました。
最後に若い世代に期待することは?と学生さんから質問されて、「とにかくまずは知ってほしい。ボランティア参加からでなくてもいいから興味のあるイベントに参加してみようとか、ちょっと前を通りかかったから覗いてみようとか、気軽に立ち寄ってその場所やそこに集う人たちと知り合ってほしい。そこからで全然オッケー!嬉しいです(^_^)」とお伝えしました。
また来週には、今回の講義を踏まえてワークショップも行われます。学生の皆さんとざっくばらんに意見交換できる時間も今から楽しみにしています(^o^)
2018年01月31日 (水) | 編集 |
1/30に高知県障害者サポート研修にて、肢体障害(主に車椅子)の方の理解、サポートの仕方について、そしてサポート総論の講義を笹岡が担当させて頂きました。タウンモビリティの仲間の中原さん、永井さんも介助サポートのスタッフとして参加してくれて、当事者講師としてタウンモビリティ利用者で脳出血で左片麻痺のYさんも体験からのお話をしてくれました(^_^)


県の観光バリアフリー事業の一環として、観光・宿泊施設、交通事業者、など観光に関わる職種の方々が40名弱ほど参加されていました。1日という時間を割くことが困難だと思われるご多忙な中、必要性を理解してくださり参加してくださったことに感謝です(^_^)
午前中は聴覚障害、視覚障害の理解とサポートについてそれぞれの担当講師の講義がありました。昼食時間も実技に活用してアイマスクをして、視覚障害の方にどんな伝え方をすれば食べやすいかなど希望者に体験して頂きました。皆さん苦戦されていましたが、より理解が深まったようです。


午後からは肢体障害に関する講義を私たちが担当させて頂いた後、実際に中心商店街に出て車椅子体験とアイマスク体験の実技研修を行いました。


やはり施設内の平坦な場所ではなく、街なかは凸凹も傾斜もあり車椅子操作も最初はうまくいかなかったり、路面電車のレールの溝を超える大変さやコツも体験して頂いて、車椅子の方の不安さやどんな声掛けやサポートをすれば安心出来るかも学んで頂けたようでした(^_^)




まだまだいろんな障害についての理解やどんな設備や配慮があれば出掛けやすいか等発信していく必要がある、こうした研修の機会をいろんな形で増やしていきたいなと改めて感じました。
参加された皆さん、お疲れ様でした!今後も連携をよろしくお願いします(^o^)


県の観光バリアフリー事業の一環として、観光・宿泊施設、交通事業者、など観光に関わる職種の方々が40名弱ほど参加されていました。1日という時間を割くことが困難だと思われるご多忙な中、必要性を理解してくださり参加してくださったことに感謝です(^_^)
午前中は聴覚障害、視覚障害の理解とサポートについてそれぞれの担当講師の講義がありました。昼食時間も実技に活用してアイマスクをして、視覚障害の方にどんな伝え方をすれば食べやすいかなど希望者に体験して頂きました。皆さん苦戦されていましたが、より理解が深まったようです。


午後からは肢体障害に関する講義を私たちが担当させて頂いた後、実際に中心商店街に出て車椅子体験とアイマスク体験の実技研修を行いました。


やはり施設内の平坦な場所ではなく、街なかは凸凹も傾斜もあり車椅子操作も最初はうまくいかなかったり、路面電車のレールの溝を超える大変さやコツも体験して頂いて、車椅子の方の不安さやどんな声掛けやサポートをすれば安心出来るかも学んで頂けたようでした(^_^)




まだまだいろんな障害についての理解やどんな設備や配慮があれば出掛けやすいか等発信していく必要がある、こうした研修の機会をいろんな形で増やしていきたいなと改めて感じました。
参加された皆さん、お疲れ様でした!今後も連携をよろしくお願いします(^o^)
2017年01月26日 (木) | 編集 |
1月24日。とさでん交通にて、県主催の「障害者サポート研修」を実施しました。
主に視覚障害、聴覚障害、肢体不自由の障害についての理解とサポート方法を学んでいただく研修内容で、笹岡は肢体不自由者についてと、サポート総論を担当させて頂いています。また、タウンモビリティの仲間である前田梢さんは脳性麻痺で電動車いすを使用している立場で毎日バス利用をしている経験から一部講師をお願いし、そして前田龍一さんには実技研修での車いす介助レクチャーを担当して頂きました。

聴覚障害者の介助についての講義の様子。聴覚障害当事者であるお二人と、手話通訳者による講義でした。耳にヘッドホンをして疑似的に聞こえない状態にした1人に、他の参加者が表情やジェスチャーを使って伝える。一人だけ聞こえない、状況が分からない不安の体験と、手話が分からない場合でも伝えようとするコミュニケーションの大切さを学んで頂きました。

視覚障害者の介助についての講義の様子。日頃からバス利用をされている視覚障害当事者の方が体験からのお話として、アナウンスが聞き取りづらいと見えないので行き先が確認できない、ですか(ICカード)をタッチする機械の位置が車輌によって乗り口の右側であったり、左側であったり違うことで戸惑ってしまうなど話されていました。また高知市の視覚障害生活訓練指導員の渋谷さんから、視覚障害にも視力障害、視野障害、色覚障害などがあり、さまざま見えづらさが違うことをお話しされていました。

担当させて頂いた肢体不自由者の介助とサポート総論の講義では、肢体不自由にはどんな障害があるのか、車いす使用者と言っても障害の状況がさまざま違うことなどをお伝えし、電動車いすでバス利用をされている前田梢さんが日常バスを利用していて感じていることなどもお伝えしました。また昨年4月から障害者差別解消法が施行され、高知市では手話言語条例が施行された背景も踏まえて、今回は法制度としてノーマライゼーションの考え方が「当たり前」になってきていることの意識を持って頂きたくて、公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団が発行する「すぐわかる!障害者差別解消法(交通事業者向け)」についてや、伊勢志摩バリアフリーツアーセンターの事例をご紹介し「ユニバーサルツーリズム」「パーソナルバリアフリー基準」の考え方についてもお話しさせて頂きました。そして、昨年7月に松山で開催された日本モビリティ・マネジメント会議で事例発表があった、人員や資金が不足していても時間がかかっても改善に向けて取り組んでいる他県の公共交通機関・行政の事例についても少しご紹介し、高知でも民間と連携すれば改善のために出来ることはある!「ともに」誰もが利用しやすい公共交通を高知のまちに作っていきましょう!とお伝えしました。

午後からは実際に車輌を使っての実技研修を行いました。車いすの基本的な操作方法をお伝えし、バスではスロープの出し入れ、安全な誘導についての体験をして頂きました。緩やかに見えるスロープの傾斜も案外上げ下ろしに苦労されている様子もあり、介助の大変さも分かり、さらに乗っている方の不安感も理解できた体験だったようです。

バスのスロープの形状には3種類ほどあるそうで、通常の業務の中ですべてのスロープを扱ったという方も少なく、スロープの扱い方の研修も必要だと感じたという意見もありました。また車いすのお客様に接した機会がない方もおり、こうした実技研修はいい経験になったと言ってくださっていました。とにかく、大切なことは安心させるような声掛け!ということを一番にお伝えし、皆さんさっそく実践してくださっていました。

電車の車輌を使っての体験では、電停の高さがないため仮説の台やスロープを使って、車いすの方の介助の体験をしていただきました。

車いすのどの部分を持てば安全かなど確認して車輌の中と外に介助者が立ち、車いすを抱えます。

手順が分かれば割と皆さんスムーズに乗せ降ろしが出来ていました。普段は体験する機会がないという方も、今後のために経験しておけて良かったと言われていました。

また、車いす以外にも高齢であったり足の障害のため、ステップを上がり下りしづらい乗客の介助体験もして頂きました。今回は、左半身が麻痺の方と想定して、身体を支えたり足を上げるサポートと、併せて必ず声掛けをすることも徹底して頂きました。

肢体不自由者も疾患や症状により対応が様々ですので、今回の研修ですべての方への対応を学べるわけではありませんが、少しでも相手の立場になって考えて頂けるきっかけになったのではと感じています。
★そして、おまけ★

とさでん交通本社での研修会場は3階でしたが、エレベーターがなく階段しかありません。しかし、講師の1人に車いすの梢さんがいるのだから移動のお手伝いをして当然!と嫌な顔1つせず、1日の研修で合計3往復もお手伝い頂きました。

息を合わせての動きも、これも研修の一環として役立っていると思いました。そうだとしても、皆さんのご協力に本当に感謝しています!
これからも継続して、こうした研修の機会や、困った時にはお互いに相談し合ったり、情報交換しあいながら、ともに誰もが利用しやすい公共交通を育てていける関係が保っていけたらと思います。皆さん、業務もご多忙な中、研修にご参加頂いてありがとうございました!これからも「ともに」ぜひよろしくお願いします!(^^)
主に視覚障害、聴覚障害、肢体不自由の障害についての理解とサポート方法を学んでいただく研修内容で、笹岡は肢体不自由者についてと、サポート総論を担当させて頂いています。また、タウンモビリティの仲間である前田梢さんは脳性麻痺で電動車いすを使用している立場で毎日バス利用をしている経験から一部講師をお願いし、そして前田龍一さんには実技研修での車いす介助レクチャーを担当して頂きました。

聴覚障害者の介助についての講義の様子。聴覚障害当事者であるお二人と、手話通訳者による講義でした。耳にヘッドホンをして疑似的に聞こえない状態にした1人に、他の参加者が表情やジェスチャーを使って伝える。一人だけ聞こえない、状況が分からない不安の体験と、手話が分からない場合でも伝えようとするコミュニケーションの大切さを学んで頂きました。

視覚障害者の介助についての講義の様子。日頃からバス利用をされている視覚障害当事者の方が体験からのお話として、アナウンスが聞き取りづらいと見えないので行き先が確認できない、ですか(ICカード)をタッチする機械の位置が車輌によって乗り口の右側であったり、左側であったり違うことで戸惑ってしまうなど話されていました。また高知市の視覚障害生活訓練指導員の渋谷さんから、視覚障害にも視力障害、視野障害、色覚障害などがあり、さまざま見えづらさが違うことをお話しされていました。

担当させて頂いた肢体不自由者の介助とサポート総論の講義では、肢体不自由にはどんな障害があるのか、車いす使用者と言っても障害の状況がさまざま違うことなどをお伝えし、電動車いすでバス利用をされている前田梢さんが日常バスを利用していて感じていることなどもお伝えしました。また昨年4月から障害者差別解消法が施行され、高知市では手話言語条例が施行された背景も踏まえて、今回は法制度としてノーマライゼーションの考え方が「当たり前」になってきていることの意識を持って頂きたくて、公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団が発行する「すぐわかる!障害者差別解消法(交通事業者向け)」についてや、伊勢志摩バリアフリーツアーセンターの事例をご紹介し「ユニバーサルツーリズム」「パーソナルバリアフリー基準」の考え方についてもお話しさせて頂きました。そして、昨年7月に松山で開催された日本モビリティ・マネジメント会議で事例発表があった、人員や資金が不足していても時間がかかっても改善に向けて取り組んでいる他県の公共交通機関・行政の事例についても少しご紹介し、高知でも民間と連携すれば改善のために出来ることはある!「ともに」誰もが利用しやすい公共交通を高知のまちに作っていきましょう!とお伝えしました。

午後からは実際に車輌を使っての実技研修を行いました。車いすの基本的な操作方法をお伝えし、バスではスロープの出し入れ、安全な誘導についての体験をして頂きました。緩やかに見えるスロープの傾斜も案外上げ下ろしに苦労されている様子もあり、介助の大変さも分かり、さらに乗っている方の不安感も理解できた体験だったようです。

バスのスロープの形状には3種類ほどあるそうで、通常の業務の中ですべてのスロープを扱ったという方も少なく、スロープの扱い方の研修も必要だと感じたという意見もありました。また車いすのお客様に接した機会がない方もおり、こうした実技研修はいい経験になったと言ってくださっていました。とにかく、大切なことは安心させるような声掛け!ということを一番にお伝えし、皆さんさっそく実践してくださっていました。

電車の車輌を使っての体験では、電停の高さがないため仮説の台やスロープを使って、車いすの方の介助の体験をしていただきました。

車いすのどの部分を持てば安全かなど確認して車輌の中と外に介助者が立ち、車いすを抱えます。

手順が分かれば割と皆さんスムーズに乗せ降ろしが出来ていました。普段は体験する機会がないという方も、今後のために経験しておけて良かったと言われていました。

また、車いす以外にも高齢であったり足の障害のため、ステップを上がり下りしづらい乗客の介助体験もして頂きました。今回は、左半身が麻痺の方と想定して、身体を支えたり足を上げるサポートと、併せて必ず声掛けをすることも徹底して頂きました。

肢体不自由者も疾患や症状により対応が様々ですので、今回の研修ですべての方への対応を学べるわけではありませんが、少しでも相手の立場になって考えて頂けるきっかけになったのではと感じています。
★そして、おまけ★

とさでん交通本社での研修会場は3階でしたが、エレベーターがなく階段しかありません。しかし、講師の1人に車いすの梢さんがいるのだから移動のお手伝いをして当然!と嫌な顔1つせず、1日の研修で合計3往復もお手伝い頂きました。

息を合わせての動きも、これも研修の一環として役立っていると思いました。そうだとしても、皆さんのご協力に本当に感謝しています!
これからも継続して、こうした研修の機会や、困った時にはお互いに相談し合ったり、情報交換しあいながら、ともに誰もが利用しやすい公共交通を育てていける関係が保っていけたらと思います。皆さん、業務もご多忙な中、研修にご参加頂いてありがとうございました!これからも「ともに」ぜひよろしくお願いします!(^^)